Re:BAR Vol.7 前編|偶然と物語が会話を生む夜
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桑野佑太
2026年4月26日(日)から28日(火)にかけて、404 Kitchenにて「Re:BAR Vol.7」を開催しました。
Re:BARは、404 Not FoundのFOODエリア・404 Kitchenを舞台にした、食と創作がゆるやかに混ざり合うイベントです。
ただお酒を飲むだけではなく、そこに少しだけ“あそび”を加えることで、偶然の会話や出会いが生まれていく。
今回のVol.7では、カードを引いてカクテルをつくる「SHUFFLE BAR」、同窓会を舞台にした没入型BAR企画「immersive bar 咲-sake-」、PODCAST企画「Re:BOOTH」など、日替わりでさまざまな体験が行われました。
前編では、その中から「SHUFFLE BAR」と「immersive bar 咲-sake-」を中心に、Re:BAR Vol.7に生まれた“コミュニケーション”の時間を振り返ります。

Re:BARは、どうして生まれたのか
404 Not Foundには、CLANというクリエイターコミュニティがあります。

ゲームをつくる人。音楽をつくる人。文章を書く人。イベントを企画する人。
何かをまだ言葉にできないまま、それでも何かを始めようとしている人。
CLANには、ジャンルも立場も違う、さまざまな人が集まっています。
404で過ごす中で、そんなCLANメンバーたちの面白さに何度も出会いました。
しかし、その面白さは、作品や肩書きだけでは伝わりきらないことがあります。
ふとした会話の中に出る考え方や、何気ない一言、その人の好きなものについて話すときの熱量。
そこに詰まった面白さを伝え切るにはあまりにも時間・言葉が足りません。
そこでCLANメンバーの「自分が好きだと思った部分」をより多くの人に伝える場所としてRe:BARを始めました。
カードを引いて、偶然の一杯をつくる。
4月26日(日)に実施した「SHUFFLE BAR」は、カードを引いてカクテルをつくる参加型のBAR企画です。
来場者は、カシス、ピーチ、ラム、紅茶リキュールなどの“ベース”カードと、ジンジャーエール、トニック、グレープフルーツジュースなどの“割材”カードを引き、その組み合わせで1杯を注文します。

どのカードが出るかは、引いてみるまでわかりません。
でも、そのわからなさが、ちょうどいい会話の入口になっていました。
「それ、絶対おいしいやつだ」
「この組み合わせどうなんだろう」
「交換します?」
カードを見せ合いながら、初対面同士でも自然と笑いが起きる。
カウンターの上には、メニューを選ぶだけでは生まれない時間がありました。

謎を囲むと、距離が近づく
4月27日(月)には、没入体験型謎解き企画「immersive bar 咲-sake-」を実施しました。

舞台は、とある同窓会。来場者は“同窓会の参加者”として、この会の招待状の差出人を探します。
「この会を開いたのは、一体誰なのか?」そんな謎を抱えたまま、物語はBARの中で進んでいきました。

そして公演のラストは、乾杯とともに迎えられます。
謎解き公演の終了が、そのまま打ち上げの始まりになる。
キャストと参加者が同じ空間に残り、物語の余韻を抱えたまま、シームレスに打ち上げへと移行していきました。

さっきまで物語の中で出会っていた人たちが、今度は現実の会話として乾杯する。
キャストと参加者という境目も少しずつほどけていき、印象に残ったシーンを振り返ったり、差出人の正体について話したり、次の再会を約束したり。
公演が終わっても、場は終わらない。物語の出口が、そのままBARの入口になっている。
そんな404 Not Foundらしい、あたたかくて不思議な時間が流れていました。

協力CLANメンバー:そらあいだu
https://creationsoraida.com
「またここで」が飛び交う場所
今回のRe:BAR Vol.7では、あちこちで「またここで」という言葉が交わされていました。
それは、ただの別れ際の挨拶というより、この場所で生まれた時間をもう一度続けたい、という小さな約束のようにも聞こえました。
カードを引くまで、どんなカクテルになるかわからない。
誰がこの同窓会を開いたのか、最後までわからない。
でも、そのわからなさがあったからこそ、偶然の会話や出会いが生まれていく。
決め切らない余白を、偶然の出会いと遊び心が埋めていく夜。
Re:BAR Vol.7の前半には、そんな時間が広がっていました。
後編では、“話すこと”をテーマにしたPODCAST企画「Re:BOOTH」を紹介します。